花は自分が受精するために香りを使います。日中に活動する昆虫類の働きを利用して受粉する場合には、日中により強く多く香りを発します。プロのアレンジを楽しめる【Bloomee LIFE】 【本記事はアフィリエイト・プロモーションを含みます】
夜中に活動する昆虫類の働きを利用して受粉する場合には、夜中により強く多く香りを発します。それだけではなく、自分の香り効果によって枯れを加速させる働きもあります。
子孫が発生したタイミングで、親の花が枯れることを促す機能が香りにあるのです。今回は花の香りの効果と機能を科学的実験の結果を交えてお話ししてゆきますね。花の香りの秘密―遺伝子情報から機能性までの読後レビューです。
目次
香る花と香らない花
花を目の前にしていれば、花の香りが感じられる花であれば、香る花とわかります。手に取って見た時に匂いがしない花は香りがしない花。
「香らない花」の経験はどなたにでもあるでしょう。花の香りに興味を持った管理人のミエルさんは、香らない花に鼻を近づけてじっくりかいでみました。
すると、花の体臭のような香りはする。
ちょっと表現が臭いですが、様々な個性的な香りがある、という意味です。
花の香りという漠然としたイメージの香りではない香りが香っています。青臭い香りであったり、木肌の匂いのような香りを感じます。
人には香りを感じ取れないと断絶することなく、じっくりとよく嗅ぐ。
くすんだ、濁った香り。といったものもあるのです。
花を愛でるのは、見て楽しみ、香る香りを自然に感じること。配置や他のインテリアとの色や形のアレンジを楽しむことも楽しい。
ソコに、もう1つ。
香りのしない花をじっくりとよく嗅ぐ。プロのアレンジを楽しめる【Bloomee LIFE】
香りをかすかに感じると、鼻がその花に合わせて感じ取れると、別な顔の花のあったことが発見できます。新しい花の楽しみ方でしょう。
花にとっての香りとは?
香りは受粉するために昆虫を呼び寄せる機能効果があるだけではありません。香りを自分で放ち、その自分にブーメラン効果があることがわかってきています。
花のアポトーシスとは?
アポトーシスとは、予定し作戦によって設計されたプログラミングにより細胞が自死することです。「花のアポトーシス」とは、花の自然死のことではなく、自然死よりも積極的に時短効果を伴って細胞死することです。
花の香りは昆虫などを引き寄せるだけではなく、花自身にも影響を与えていることがわかってきました。
香りの強いバラは開花してから、短い日数で散る傾向があります。
広島大学の平田、泉教授による実験で、バラの香りを花弁に吹き付ける実験が行われました。花の香りは花自身に影響があるのか?
という実験です。
結果は、香りを吹き付けられたバラの花弁は変色し枯れ落ちました。花の香りには確かにアポトーシスがある。
なぜなのか?
花弁は香りの発生源の主要部分です。
受精が完了すると、香りで昆虫などの「送粉者(ポリネーター=pollinator)」を引き寄せる香りが不要になります。
不要となった花弁の機能を停止して、エネルギー効率を優先する。といったしくみがある、という仮説が成り立ちます。
ラベンダーの香りのマーガレットを探す
ラベンダーの香りを放つマーガレットが花屋さんにあると今回初めて知りました。ラベンダーの香りのマーガレットの親は、ハナワギクとマーガレットです。
ラベンダーの香り成分には酢酸ラバンジュオールがあり、ハナワギクにも酢酸ラバンジュオールがあるのです。
なので、ハナワギクとマーガレットの子のマーガレットにラベンダーに似た香りが付く。
「風恋香」という名前で花屋さんに出回っているんだそうです。プロのアレンジを楽しめる【Bloomee LIFE】
花の香りの睡眠効果とは?
花風水では寝室に花を飾ると運気がアップすると言われています。
科学的に、花の香りによる睡眠効果は確かめられているのでしょうか?
人間の嗅覚の細胞は、学習・記憶という神経細胞の結合をつくる役割「海馬」という脳の部分にも密接に達していることがわかっています。
レム睡眠とノンレム睡眠
レム睡眠とは寝ている時に眼球が動いている時の睡眠です。脳が活発になっており逆に体がもっとも休まる睡眠です。
ノンレム睡眠とは、眼球が動かずに寝ている状態で、大脳も休息している深い眠りです。90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠は交互に入れ替わることは知られています。
なので、90分区切りで睡眠時間を割り出すとスッキリ目覚めが良くなります。
睡眠時の花の香り効果とは?
記憶の定着効果と香りの関係の実験が行われています。
ノンレム睡眠の時間に花の香りをかぐと記憶の定着を促す、記憶力が高まることが検証されました。レム睡眠で香りの効果はありませんでした。
ノンレム睡眠時に海馬が活性化されたと証明されています。睡眠時に香りをかぐと、海馬が活性化されて記憶力が向上したのです。
睡眠導入効果が花の香りにあるのか?
花の香りをかぐと気分が落ち着くひとは多いでしょう。資生堂ではバラの成分によるリラックス効果の実験が行われています。
植物由来の精油よりも生花の成分のほうが、リラックス効果があることが確かめられています。随伴性陰性変動という脳波の変動測定方法でわかりました。
その実験ではバラの成分である、3、5-ジメトキシトルエンと1,3,5-トリメトキシベンゼンが対象でした。
この、3、5-ジメトキシトルエンと1,3,5-トリメトキシベンゼンは、色々な花に含まれているのです。
花の成分には確かに睡眠を導入に導くリラックス効果があるのです。
花の香りに美容効果ってあるの?
バラのある品種の成分、4-メトキシスチレンにチロシナーゼ活性阻害効果があることがカネボウ化粧品の実験で確かめられています。
チロシナーゼ活性阻害効果とは、チロシナーゼの活性を抑制することで、新たに作られるメラニン色素を減少 させ、美白への効果が期待できます。
ただし、人の鼻から香りをかぐことで、人体に効果があるのかはわかっていません。
とはいえ、生花を身近に飾ることで、4-メトキシスチレンやその他の成分が空気に放たれた室内にいることで、リラックス効果とともに、美容効果も表れるかもしれません。
花の香りのある暮らしを!
2023年の日本の都会では、花が身近に目に入らなくとも、花由来の人工的な花の香りと出会わない日はありません。
香水・芳香剤・石鹸・シャンプー・飲料水などに花の香りが含まれていることが多いです。
なので、生花としての花を眼にすることは減っていても、花の香りは非常に身近に感じながら生活しているのです。
意外に、みなさんは花の香りに囲まれて生活していることを意識していないかもしれません。花の香りを知ると、生花の活きた香りの効果を知ることができました。
花をもっと身近にしてみることも良いでしょう。きな臭い戦争恐怖の世に中で、花の癒しが人心にやさしさを与え、楽しくやさしさばかりの世界になる事を祈ります。花の香りの秘密―遺伝子情報から機能性までの読後レビューです。
花に香りがあるのはなぜなの? まとめ ポイント 7つ
- その花に鼻が慣れると香りがしない花であっても香りを感じることもある。
- 花は受粉を促す昆虫などを誘引するために香りが放たれています。
- 花の香りで花弁をアポトーシスすることも花の香り効果の1つです。
- 「風恋香」というラベンダーの香りのマーガレットがあります。
- 花の香り成分には海馬を活性化させ記憶力を高まる効果があります。
- 花の香り成分にはリラックス効果があるので睡眠導入効果もあります。
- 花の成分には美容効果があり、生花の香りにも美容効果が期待できます。
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